札幌の悩めるバレエ•フィギュアスケート•ダンサーの為の情報箱

札幌で身体の専門家として個人指導を中心に活動しているトレーナーがバレエやフィギュアに関する情報をお伝えします。

ここでは動作分析のプロが特殊な身体活動を求められる「バレエ、フィギュアスケート」を中心に身体のケアやトレーニング方法、最新情報などをどんどんお伝えしていきます。

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NHKバレエの饗宴 リハーサル見学 レポート

スカラベ
8月1、2日に行なわれる「NHKバレエの饗宴」で上演される平山素子さんの新作振付作品「Scarab スカラベ—」のリハーサルを見学させていただきました。

魅力的なダンサーばかりですので、
私が勝手に調べた非公式簡略プロフィールを書きます。


〈チラシ掲載順〉

鳴海玲那(Kidd Pivot)
現在はクリスタル・パイト率いるカナダのダンスカンパニー所属。過去にはスエーデン王立バレエ団時代にマッツ・エック振り付けのジュリエットとロミオで主演やネザーランドダンスシアター(NTD1)時代には世界で活躍されている振付家の作品に多数参加している。


亀井彩加
カナダでダンスを学び、フランス・カンヌジュンヌバレエに所属。その後Noizm Company Niigaraで6年間活動後ドイツへ渡り、オズナブリュック市立劇場に8年間在籍。多くの国際的振付家の作品に参加し、自作の創作・発表も行なう。2024年よりフリーランス。


中川賢
日本大学芸術学部演劇学科用部コース卒業。2009年よりNoismのメンバーとなり、主要なパートを踊る。対談後は新国立バレエ団で「春の祭典」にゲスト出演。舞台「千と千尋の神隠し」ではカオナシ役など、各種舞台芸術で活躍。



中村駿嵩(ベルン・バレエ)
カンヌ(フランス)のESDC Rosella Hightowewに留学後、ドイツのプフォルツハイム市立劇場、ハーゲン市立劇場を経てスイスにあるベルン・バレエに所属し、シャロン・エイアル、マルコ・ゲッケ、シディ・シェルカウイなどの振付作品に参加している。



吉留諒(東京シティ・バレエ団 プリンシパル)
2016年に東京シティ・バレエ団に入団し、22年8月にプリンシパルに就任。今回の参加者の中では唯一クラシックバレエのダンスールノーブルなダンサー。



平山素子(筑波大学体育系准教授)
コンテンポラリーダンサーとして自身が踊る傍ら、国内外の一流ダンサーへの振付を行なう。振付の対象はダンサーのみならずフィギュアスケーターやアーティスティックスイミングなど多岐にわたる。また、研究や実験としてのダンスなどにも積極的に参加している。




このメンバーが作り上げる作品というだけで面白そうなのが伝わってくると思いませんか?
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リハ直前の風景です。私の顔が緊張していますね。



【リハレポート】
私が見学したリハーサルは吉留諒さんを除く5人が参加していました。
全員集まる時間を作るだけでも大変なのでしょうね。


さていよいよリハーサル風景のレポートです。
まずはダンサーそれぞれが自分のペースで自分流のやり方でウォーミングアップをしていきます。
前日の筑波大学ダンス部へ平山素子さんが伝えていた「様々なダンサーを見てきたけど、誰1人としてウォーミングアップのやり方は同じではない」という言葉そのものの風景が目の前に広がっていました。


そこから衣装のサイズチェックなどの時間を経てクリエーションの時間に入ります。
まだ振付を意図的に固定していない状態でのアイデア出しのような時間を長く取っていました。


平山素子さんが抽象的なワードをいくつか提示して、出演ダンサー達がインプロビゼーションで踊る。
これを何度か繰り返しながらその都度ダンサー達は全然違う動きを提示していきます。
さらには「踊らないで」「組まないで」「床に寝ないで」と制約をどんどん重ねていくのですが、まるでそんな制約があるとは思えないほど自由な動きをしているように見えます。


ここで振付家とダンサーは、踊りでの対話のほかに「私はこう思う」「ここではこのように踊ってみた」「
それだと時間が余る」など直接言葉でのやり取りも積極的に行なっていたのが印象的でした。
今回のリハーサルの参加者の半数以上が英語でリハーサルを行っている人たちであり、文化も国籍も違う人たちと仕事をしていることで "不必要な遠慮" をせずにクリエーションを振付家と共に作り上げていくように感じました。


【使用曲はラヴェル】
今回の使用曲はラヴェルのピアノ協奏曲 ト長調なのですが、とても複雑な曲です。
この曲だけ聞くと「どうやって踊るの?」と思うと思います。
途中で何拍子なのか分からない部分や曲のピッチが変化する部分などがあります。

3つの楽章から成り立っており、それぞれ違う雰囲気と共通点を持った楽曲です。


【タイトルはスカラベ】
古代エジプト人は聖なる甲虫としていた虫で、和名はフンコロガシです。
「再生」「復活」「創造」のシンボルとされており、他にも「太陽神の象徴」「護符としての存在」として扱われたり、現代では「自己変容」「内なる力」などの意味を持つこともあるようです。

どの解釈を作品に取り込んでいるのかなどは尋ねませんでしたので当日完成された作品を見て解釈しようと思います。


【ダンサーの能力】
それにしてもダンサーそれぞれの能力が圧倒的に高くて圧巻でした。
体が効くとかそういう次元ではなく、抽象的なキーワードへの解釈の速さや深さ、そしてひとたび振付を組み立てた時の覚えの速さと修正した時の対応力など、全てにおいて能力が高く、振付家としては楽しいだろうなと思いました。そして安心して任せられるでしょうし信頼できる人たちだと思います。

だからこそあえて振付を全て完成させずに色々な実験を沢山行なうことが出来るのでしょうね。


ある程度振りが決まっている部分の一部を見せていただきましたが、驚きの連続でした。
その音でその動きをして、その動きでその音を取っているのか。というのがすごい速さの中で行なわれ、さらにはユーモアのある部分も含まれていて難しいことを考えないでも楽しめる作品であり、難しい部分を見れば見るほど楽しめる作品でもあります。


NHKバレエの饗宴はまだチケットが取れますので、他の出演者も豪華ですからぜひ足を運んでみてください。







関連記事:
鳴海玲那さん出演のリヴァイザーのレポート

大阪でワークショップがあるようです







 

筑波大学ダンス部 ワークショップレポート

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筑波大学で准教授として所属されている平山素子さんからのご紹介で、ダンス部対象のワークショップを行なってきました。
(先日行なった大学院生対象のオンライン授業のレポートはこちら)


日本バレエ協会北海道支部冬季バレエ講習会でワークショップをご一緒している中で、私が北海道のダンサーに向けて紹介している内容の一端をダンス部の学生に伝えてほしいとご依頼いただき、このたび実現することになりました。


初日の夜はクールダウン、翌日の朝はウォーミングアップです。
今回のテーマは二つ。

・情報のアップデート
・効果を実感できるメニュー



研究レベルでは常識になっていることも、現場に情報が届くまでには時間がかかります。
このタイムラグを縮めることによってウォーミングアップもクールダウン(セルフケア)も旧バージョンからアップデートすることが可能です。
今分かっている効率良い方法を知ることでダンスに集中できる時間が長くできます。


【DAY 1 クールダウン(セルフケア)】
まずは「脱力」についての理解を体験を通して感じてもらいました。脱力が苦手な人は力を抜こうと「する」んです。「する」のは行動であり、脱力は行動を「やめる」ことです。真面目な人ほど脱力を「しようとする」ことで、力が入っていたことを「やめる」ことができないケースが多いです。

「呼吸」と「やめる」方法を組み合わせて変化を実感できるアプローチをご紹介しました。

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続いて大学内にあるストレッチポールを使用してコアコンディショニングを行ない、さらにはフォームローラーとしてのリリーステクニックを紹介しました。部員の8割以上がなんらかのフォームローラーを持っているとのことでしたので、それを使ってできる様々なリリースの方法の紹介です。
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他にもテニスボールを使用した方法や自ら皮膚をつまんで軟部組織の滑走性を高める方法などを伝え、自分に必要だと感じるものを取捨選択して行なうことを伝えました。
全部時間かけてやればそりゃあ効果も高くなりますが、各自の疲労の度合いや疲れるエリア、ケアへのモチベーションなども違いますので、全員で揃って同じことをするのではなく自分流にカスタマイズするのが重要です。



【DAY 2 ウォーミングアップ】
2日目はウォーミングアップです。多くの部活やグループレッスンでは準備運動が「儀式」のようになっている場面を見かけます。自分がこれから行なう動きに対して、動きやすくなるための準備としての運動にアジャストされていない(もしくは効果が出るほど実施していない)事がよくあります。

耳が痛いと思った人も多いはずです。
これはあまりにももったいないです。その時間で少しでも動きやすくなっていたら積み重ねた先では大きく結果が変わりますし、そもそも効果があまりないウォーミングアップをするくらいならば、やらないで直接練習に入ったほうが時間を有効に使えます(お勧めしませんが)。


ウォーミングアップでやらなければならないことを4つの項目に分けて、
現在のウォーミングアップがそのどれに当てはまるのかを考えてもらうところから始めました。
そして足りない項目を追加して各自が必要な項目を抜き差しできるような提案をしました。


この二日間を通して「自分の身体と会話をする」という時間を作れたと思います。
みんなでやるものというよりは自分の身体に今日の状態を聞きながら、今日の一番を作っていく作業がウォーミングアップであり、今日一番疲れた場所を中心にケアしていくのがクールダウンだと考えています。


いきなり全てを変えるわけではなく、常に今やっていることが最適なのかを自問しながら徐々にアップデートしていくのが良いと思います。


筑波大学ダンス部の皆さん、まずは良さそうなものを続けてみてください。
継続することで習慣となり、身体との会話の質がさらに高まっていくことを実感できるはずです。
より良いダンスができますように!
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〜お知らせ〜
8月に行なわれるNHKバレエの饗宴にて、平山素子さんが振付、出演する作品が上演されます。
3年前に冬季バレエ講習会に講師をされた鳴海玲那さんも出演されますのでぜひ足を運んでみてください。



関連記事:
きっかけになった日本バレエ協会北海道支部冬季バレエ講習会のレポートはこちら


鳴海玲那さんが2023年に来日された時の公演レポートはこちら


鳴海玲那さんが講師だった時のレポートはこちら


常識のアップデートに関してはこちら




筋粘性と筋弾性の違い

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筋肉の特性に先日説明した「筋粘性」と似たもので「筋弾性」というのがあります。
そして合わせて「筋の粘弾性」と呼ばれることもあります。

ここでは「粘性」「弾性」についての特徴を説明します。


まず基本イメージはこちらです。
粘性・・・・・粘土のような性質
弾性・・・・・スーパーボールのような性質

そして粘性も弾性も低い状態をスライムのような性質と考えてみると筋肉の特性がイメージしやすくなると思います。
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【粘性が高い】 〜粘土やハチミツのような状態〜
筋肉の粘性が高い場合、軽い抵抗を短い時間かけても形が変わりにくい一方で、時間をかけてゆっくり抵抗をかけていくど徐々に形が変わっていき、一度形が変わると元の形には戻りにくいという特徴があります。


【弾性が高い】 〜スーパーボールや強いバネのような状態〜
筋肉の弾性が高い場合、短い時間で筋肉が元の形に戻りやすく、ジャンプなどをする時にバネのような働きが生まれます。これによって速い動きを行ないやすく、動きのキレを出しやすいという特徴があります。


【粘弾性が高い】 〜両方の特性を持っている状態〜
粘性も弾性も高い場合、一般的にはダメージが蓄積しにくいままバネのような動きを作りやすいだろうと考えられています。筋肉の形状が変わりにくい粘性があることで安定性があり、その状態で弾性を発揮できるからです。

ただし、どのタイプの人よりもストレッチによる柔軟性の向上には時間がかかる可能性が高いです。



【粘弾性が低い】
 〜スライムのような状態〜
粘性も弾性も低い場合、柔軟運動などで困ったことがなく、高い可動域を持っている一方で安定性が低く、体のぐらつきが出やすい。また速い動きも苦手で筋力トレーニングでも筋肉が付きにくい(フォームが安定せず適切に負荷がかからない)。



【まとめ】
ざっくりと解説するとこんな感じになります。
筋肉の粘性と弾性は異なる特性としてそれぞれが独立しています。つまりどっちかが高いからもう片方も高いということはなく、どちらかだけが高かったりどちらも低かったりすることもあります。



これらの特性を知っている状態でエクササイズを行なう方が安全で効果的なエクササイズを行なうことができます。RSIで弾性を予測したり、SLRのパッシブとアクティブの差で粘性を予測したりすることが簡易的には可能です。



詳しく知りたい方は一度パーソナルトレーニングでご相談ください。




関連記事:
近年は筋肉のタイプを計測できる機械があり、RSIという指標が筋肉の弾性を調べるのに役立ちます。


筋肉の粘性に関しての記事はこちら


パッシブとアクティブとは何かはこちら















柔らかいのに硬い筋肉「筋の粘性とは」

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筋肉の粘性を下げるストレッチ方法というのがあります。それは一般的なストレッチと目的が違うのでアプローチが同じではありません。


【粘性とは?】
筋肉には「粘性」という特性があります。正確に書くと難しくなるのでダンサー向けに必要な部分だけを分かりやすく説明すると「ゴムバンドっぽさ」を表す言葉です。


筋粘性が高いとバレエダンサーにとってはちょっと困ることが起きやすいです。
・可動域あるはずなのに足を上げてキープできない
・ストレッチする時、伸び感が出にくい


しかし、あまり人と筋粘性を比べる機会がないので「自分の筋肉は人と比べて粘性が高い」と気づけないです。
その結果として「ストレッチが足りない」「筋力が足りない」と思って一般的なストレッチを行なってしまうことになります。ただし、それだけでは解決しにくいんです。


【粘性には個人差がある】
ゴムバンドなどを引っ張ると元に戻ろうとする力が働きます。ゴムによって戻ろうとする力が強かったり弱かったりするのがあるのと同じように、人間の筋肉にも戻る力が強い人と弱い人がいるんです。


そしてこれがゴムのように単純な「ゴムの厚み」による違いではなく、組織の構成比や水分量など様々な要因によって「戻る力が強い人」と「戻る力が弱い人」の個人差が生まれます。


自分が筋粘性が高いのかどうかを調べる簡易的なチェック方法としては「パッシブとアクティブの差がどれくらいあるのか」というのがあります。

パッシブ・アクティブに関してはこちら


粘性が低い人はパッシブとアクティブの差が少なく、粘性が高い人は差が大きいんです。



【チェック方法】
例えば仰向けに寝転がって片足を伸ばしたまま顔に近づけていくとします。
粘性が低くてハムストリングスの柔軟性が高い人は顔の近くまで抵抗なく近づいていきます。
ただし、粘性が高くてハムストリングスの柔軟性が高い人は足が90度超えたあたりから抵抗がかかり始め、補助者に強く押してもらって顔の近くまで近づいていきます。ただし、本人はストレッチ感がさほど無いんです。
場合によっては反対の足が浮いてくるような人もいるかもしれません。


この上の文章を読んで心当たりがある人は筋粘性が高い人です。
何を言っているのかよくわからない人は筋粘性がさほど高くない人だと思います。


こういったタイプの人は柔軟性を高めるのではなくて筋粘性を下げた方が良いんです。
今すでに獲得している柔軟性をバレエの中では活かすことができていないので、優先順位は筋粘性を下げて、アクティブとパッシブの差を小さくすることなのです。



【「筋肉の粘性を下げるストレッチ」という考え方】

柔軟性を高めるのではなく筋粘性を下げることが目的になる場合、結合組織の構成比を変えることはできませんので、粘性が高くなっている原因の中で改善可能なエリアに向けてアプローチを行うことになります。一番手っ取り早いのは「長く伸ばす」ということです。ある研究では4分以上と書いてあるものがあります。(強すぎると力が入ってしまって効果が出ません)


他にもいくつか筋粘性を下げられる要因があるので組み合わせて行なうことでより効果的に粘性を下げることができます。具体的に効果的なフォームなどはそれぞれの目的や可動域によって異なりますので興味がある方はご相談ください。


これによって足を高く上げやすくなったり股関節の痛みが出にくくなったりする可能性がありますので、自分の筋肉の特性に合わせた対策を取ることをおすすめします。


パーソナルトレーニングのご相談はこちらまで(オンラインも可)






【2025年版】デアゴスティーニ バレエ名作DVDコレクション

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2011年に販売されたバレエDVDコレクション(デアゴスティーニ)を書いそびれて後悔した人に朗報です。あの時の後悔から10年以上の時を経て、再びコレクションが始まりました!
 

テスト販売的な「地方版」というのがあるらしく、現在は「茨城・長野版」という形で販売されているようです。本屋ではまだこの地方にしか置いていないようですが、定期購読ならばネットでも購入可能なようです。



当時の私の後悔をここに書いておきます。


いやー、もっとちゃんと買っておけば良かったー!!(6冊程購入してやめてしまった)
こんなに沢山のバレエ作品を自分のものにするのは今後2度とできない。

しかも超安いじゃん。普通にバレエのDVD買おうと思ったら5000円くらいするのに、どれも2000円弱だなんて。

、、、、という事で5年ほど前に私はフリマサイトで一括で全シリーズを購入しました。


2週間に1回2000円払うことは大きな損にはならないけど、買わなかった後悔はその後ずっと続いていたわけです。


15年の月日を経て再びシリーズ化してくれたのはとてもありがたいです。
次があるなんて思わない方が良いと思います。あるとしてもそれまでずっと「あの時買っておけば良かった」って思いながら過ごすことになるわけですし。



このDVDコレクションの良いところはストーリーガイドやエピソード、バレエ用語などの解説が付いていることです。初心者から上級者までが満足できる情報満載であり、その上でお求めやすい価格なんです。

バレエファンの仲間を増やすツールとしても最適です。


どうぞお求めくださいー!











”解剖学的な何か” からの脱出

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この10年、日本のバレエの世界に ”解剖学的" な目線が介入されることで安全なレッスンが広がってきたと思います。ただし、それが全てにおいて良いことばかりではないと感じています。


【解剖学的バレエがもたらした功罪】
功績としてはとにかくバレエをすることへの安全性が高まったことだと思います。
無理やりストレッチしたり、膝や足首に負担のかかる姿勢を強いなくなったりする傾向が広まったと思います。
(膝の負担を考えて4番でのグランプリエ自体を行なわないという考え方も広まってきています)


一方で私がとても残念に感じるのはバレエ指導者がアートを語りにくくなっている印象があります。
私と会話する時は特にそうなのかも知れませんが、レッスン時などでもバレエの動作を指導言語で説明する際に「これは解剖学的に正しいのか分かりませんが」と断りを入れてから話すような説明をされる方がこの10年で増えてきていると感じます。


アーティストが自分の感覚を伝えるときに解剖学的に正しいかどうかの配慮をしなければならないのは悲しいと感じるのです。(バレエならメソッド的に正しいかどうかの配慮は重要だと思います)


そもそも感覚と解剖学では言語が違うので完全な翻訳は出来ないですし、母語で話したほうがニュアンスが正しく伝わると思います。


当然ながら解剖学的バレエが悪いわけではないです。
しかし一方でアーティストであるダンサーや指導者が、医療者のような言葉と立ち居振る舞いを求められているのも違うと感じます。必要な安全性を担保することと医療者やトレーナーのような立ち居振る舞いは別です。


ここで提案なのですが「私の感覚では」という言葉の活用をするのはいかがでしょうか。
すでに多くの指導者がレッスンで日常的に使用している言葉ですので、今さら目新しくもないと感じるかもしれません。


しかし「私の感覚では」というのは明確に主観と客観の区別をつける理想的な言葉だと思っています。
芸術的な身体活動をする際には科学的に正しい表現よりも「私の感覚」を知りたい場面があるはずです。


そもそも芸術は解剖学的な言語だけでは説明がつかないエリアが存在します。
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明確に「私の感覚では」と語ってくれることで、主観としてのアドバイスだと分かりますから取捨選択可能とも言えます。参考には出来ても真似できないものもありますから。


ワガノワメソッドのように8年間のレッスンプログラムが確立されているメソッドもありますが、
(レッスン時に生徒にかける指示が厳密に決められている場合すらあると聞きます)
日本国内ではある程度どこかの国のメソッドに沿って、不足している部分に関しては主観が必要なレッスンを行なっているはずです。(理想論で語るならば、深くメソッドを学ぶのが良いのだと思っています)


近年は解剖学を使ってレッスンする傾向が広がってきていると思いますが、振り子の振り幅が解剖学側に大きく振れているのではないかなと思っています。アートとサイエンスが共存した状態が望ましいと考えるならば、今一度「私の感覚」を大切にするのも良いのではないでしょうか。



教える際に窮屈感を感じている指導者の方がいるならばメソッドを深く理解した上で「(バレエは)アートなんで、感覚的な説明をキャッチする感性を養いましょう」と堂々と生徒に伝えるくらいのスタンスをとってみてはいかがでしょうか。




関連記事:
主観で伝える際に生まれるのが指導言語です



メソッド > 解剖学 という話です



以前書いた記事です







ダブルアクセルが飛べない子の特徴

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フィギュアスケーターが苦労する6級の壁として立ちはだかる「ダブルアクセル」ですが、
苦労なく飛べてしまうスケーターとなかなか飛べなくて苦労するスケーターがいます。


今回はダブルアクセルに苦労するタイプのスケーターの特徴に関して書いてみます。


・スケーティングが遅い
・筋力が低い
・体育が苦手



【スケーティングが遅い】
特にカーブを曲がりながら加速するのが苦手な人はアクセルジャンプが苦手な傾向があるはずです。
言い換えるならばカーブの中で発生する力に合わせて体を傾ける精度が低いことが原因です。


スケーティングが遅いスケーターは足の裏から伝わってくる外力の方向を適切にキャッチする力が甘く、スケーティングやジャンプの踏み切りでエネルギーロスが発生しており、スピードも高さも出ません。強いスケートクラブでは特にスケーティングを重視するのはこれが理由です。


目に見えない力「遠心力(厳密には向心力)」を感じ取る力が低いスケーターは、移動しながら一瞬で適切な起こし回転を作るアクセルジャンプの踏切を合わせることが難しいわけです。


まずはスケーティングの質を高める練習をするのが良いです。
何となくスケーティングしているうちはスケーティングの質は上がりません。


【筋力が低い】
他の5種類のジャンプは後ろ向きでの踏み切りですのである程度共通点があります。その結果、筋力が足りなくても技術的な要素がアクセルジャンプよりも集約されやすく、筋力を技術が補ってくれた結果として回りきれているスケーターがいます。

この場合、左足の筋力が足りないことがアクセルジャンプが飛べない原因に直結しているケースがあります。


左足の筋力が低いと踏切に耐えられないです。その結果として力のかからない速度や力のかからない傾きでしか飛ぶことができないので回りきれないのです。


フィギュアスケーターは右足着地をするので右足は強いのですが、アクセルは左足踏切なので今まで練習で積み重ねた筋力があまり役に立たないわけです。


例えば、片足でどこまでしゃがんでから片足のまま立ち上がれるか実験してみてください。
右足はお尻と踵がくっつくところまでしゃがんでも楽に立ち上がれる一方で、左足は立ち上がるのが難しいのではないでしょうか。


こういった場合は左足の筋力トレーニング(瞬発力向上含む)を行なうだけで突然飛べるようになったりします。


【体育が苦手】
外遊びもあまりせず、体育やダンスがあまり得意じゃない人はダブルアクセルが苦手である可能性があります。


本来は跳び箱や側転、バスケットボールやアスレチック的な運動などの中から全身のコーディネーション能力が養われます。子供の頃のコーディネーション能力はスポーツより体育、体育より遊びの中から養われます。


一つのスポーツだけに特化して練習を続けていると身体の使い方の中で抜け落ちた動作が生まれます。
これが原因で新しい動きへの順応力に差が出ることがあるのです。おてんばな子の方が何でもすぐにできるようになっちゃうイメージありませんか?真面目でコツコツ続けるタイプのスケーターは色々な動きへの体験をさせてあげることが大切です。








関連記事:
スケーティングは滑るところを探し続けることが大切です。そのヒントになる記事はこちら


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身体の動かし方のヒントを探している人はこちら





 

背中を反ると具合が悪くなる

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大人バレエダンサーに多い症状なのですが、背中の可動域を広げようと思って背中を反るエクササイズを行なうと、具合が悪くなったり頭が痛くなったり、めまいや吐き気が起きるというケースがあります。

私自身は医療従事者ではありませんから、この関連性を根拠を持って伝えることはできませんが経験的にたまに起きるケースとして把握しています。


大きくは二つのパターンに分かれます。
・背中を反った時だけ頭が痛くなる、具合が悪くなるケース
・継続的に行なっていったことで、日常で不定期的に具合が悪くなるケース


子供から組の「ブリッジすると頭が痛くなる」というケースもありますが、これは呼吸の練習や段階を踏んだエクササイズを行なうことで解決することが多い印象です。


大人バレエダンサーが背中を反るエクサイズを行なって具合が悪くなる場合、専門的な医療機関に相談した方が良いですが、おおむね「その動きはやめましょう」と言われると思います。そこで対策は二つです。


1 反るのを諦める
2 別の方法で試してみる


最も安全なのは1です。ただし、ダンサーである限りもう少し背中を反りたいと思うはずです。
背中を反るための方法はブリッジや仰向けで背中にグリッドを敷くだけではありません。


自分のペースで、具合が悪くならない方法を探してみても良いと思います。


【別の方法で試してみる】
背骨の構造や胸郭の仕組み、そして上半身全体の筋肉などを理解することで対策エクササイズはいくらでもあります。

もっと言えば「反っているように見える」という技術的な練習や、数分で可動域が広がるツールだってあります。

我流でうまくいかなかった場合は、専門的に色々エクササイズを知っているトレーナーに相談してみることをお勧めします。ネットの中には健康的な人がやったら効果があるエクササイズばかりですので、自分用にアジャストされていないんです。
運動強度を微調整して自分に合った強度のメニューを作ることから始めてみましょう。


背中を反るエクササイズを始めてから日常で不定期に具合が悪くなる人はまずは医療機関へ。
そしてその状態が続く間は背中にこだわらず他のエリアの強化を進めましょう。


私のトレーニング予約はこちらから。(ZOOMでのオンラインも可)




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3ヶ月で確実に踊りが上達する方法がある

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これに当てはまる人の条件を先に書きます。

・レッスンは真面目にやっているが(あまり)筋トレしていない人
・レッスンは真面目にやっているが(あまり)柔軟性向上のストレッチをしていない人


もしあなたがこの二つのどちらかに当てはまるならば3ヶ月間「筋トレ」か「ストレッチ」を正しく取り組んでみてください。するとあなたの体にはこんなことが起きます。


【筋トレした人】
・体のブレが減る(ルルヴェや速い動きなど)
・体が軽く感じる
・高く跳べる
・速く動ける(音に遅れにくくなる)


【ストレッチした人】
・足が高く上がる(筋力も必要)
・背中が反れる


今までの自分の技術のままでも筋力や柔軟性が向上すればできなかったことができるようになるわけです。
だからこそ「今やる」んです。3ヶ月後の自分を想像して。



⭐︎重要なのは仕組みづくり⭐︎

分かっているけどそれが続かない。と思っている人ほど続きを読んでください。
継続のためのモチベーションを「やる気」や「強い意志」だけに頼っていませんか?


今回は継続のための仕組みづくりについて紹介します。
やりやすいものをいくつか組み合わせて実践してみてください。


【お金をかける】
元も子もない話ですので手短に。
「こんなにお金かけてるんだから頑張らなくちゃ」っていう気持ちって結果が出やすいんです。
私のパーソナルトレーニングに来ている人達も「1人ではなかなか続かない」とおっしゃっている方が多いです。ただし、これは自分のお財布から支払っている人限定ですのでお子さんには全く通用しないですのでお気をつけください。


【記録をつける】
手っ取り早くてすぐに出来る方法です。トレーニング後に手帳やカレンダーに記録をつけるだけです。
それも「やった」とかより「〇〇回〇セット」とか「〇〇秒〇セット」とかの方が良いです。
そして少しずつ回数やセット数などを増やしていけば良いわけです。ストレッチの場合は可動域の自己新が更新されていくので分かりやすいです。(アプリを使っても良いですね)


【既存の行動を組み合わせる】
「歯磨きとストレッチ」「お風呂の後ストレッチ」「お湯が沸くまでの時間腕立て伏せ」など、すでに必ず行なっている行動を組み合わせるところから始めると継続しやすいです。まずやってみてください。


【心地よい環境を組み合わせる】
好きな音楽とトレーニングを組み合わせる。好きな香りを炊いてストレッチするなどです。
推しがいるなら推しを組み合わせてください。


【周りに宣言する】
家族や友人に宣言したりSNSにアップしたりします。宣言してしまったからにはやらないわけにはいかないという気持ちを活用します。仮に誰も見ていないSNS(非公開など)でも書き続けると継続のエネルギーになります。


これらは行動分析学や行動変容などという学問の中で活用されている方法です。
他にもたくさん仕掛けがありますので、まずスタートしてから他の方法を探すのがおすすめです。




正しくトレーニングする方法のヒントはこちら



柔軟性向上したい人はこちら



トレーニングで効果が出ない原因はこちら



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そして自分に投資して体を変えたい人はこちら











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コンテと体育が苦手なバレエダンサー

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クラシックバレエだけを習い続けているダンサーの中にはコンテンポラリーダンスがとても苦手な人が一定数います(好き嫌いではなく)。
そしてコンテが苦手なダンサーは学校の体育も苦手な傾向があります。
ここでその原因になる要素をいくつか書き出してみます。


・正確な型を繰り返す
・レッスン頻度が多い
・体を動かす遊びをほぼしない



この3つとも当てはまっているとコンテや体育が苦手になりやすいです。
さらに詳しく説明してみます。


【正確な型を繰り返す】
バレエでは「正しいポジション」というのがあります。 そしてダンサーは正しいポジションが出来るように繰り返して練習するので、ある決められた特定の姿勢や動作だけが習熟されていきます。
これによって様々な動きに対する変化への対応(適応性)が弱くなることがあります。


つい "バレエの動き" になっちゃうんです。


これが、体育やっているのに「バレエっぽい」と言われたり、コンテで自由に踊っていいよと言われてもバレエの動作の組み合わせでしか動けない状況になるわけです。さらには「歩き方、走り方が変」と感じるような状況になっっているケースもあります。



【レッスン頻度が多い】
特定の決められた動きを繰り返すのを3歳から始め、小学高学年あたりから週に5,6回通ったりすると、
バレエに含まれない動作に違和感を持つことすらあります。
例えば、内またや背中を丸めること、さらにはスクワットのようなお尻を後ろに出す姿勢などです。


この感覚は体育が苦手でバレエが得意なダンサーなら心当たりがあるのではないでしょうか。
バレエの型に合っている動きには「正常」という感覚があり、それ以外の動きには違和感を感じるようになっていたりするのです。これは何年もクラシックバレエの動きを中心にした生活を送ってきた事による現象だと考えられます。



【外遊びをあまりしない】
仮にわんぱくな子供だった場合、日常生活の中で行なわれるバレエ以外の身体的な活動によって動作の多様性が保たれるのですが、昼休みは外遊びせず、家に帰っても外に出かけることなく「お家大好き」な人の場合、バレエのレッスンだけが大きく動く環境になります。これによってバレエの動作がそのダンサーの動作の主力な動作パターンになってしまいます。


「他のスポーツでも同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、クラシックバレエほど動作を制限している身体活動は他にないのです。詳しくはこちら。


パーソナルトレーニングではバレエをきっかけに私の所に来て「体育の個人指導」みたいな関わり方をするようになることも少なくありません。
・ドリブル
・マット運動(後転、側転など)
・ボール投げ  など

コンテンポラリーダンスに関連することですと「オフバランス」「カウンターバランス」「フロアテクニック」あたりの基本的な身体操作が苦手です。このまま振り付けに入ると苦労するだろうなと感じます。


これらを獲得するためには「コーディネーション能力」を養う必要があるのですが、
クラシックバレエだけでは「クラシックバレエに必要なコーディネーション能力」のみしか養えないんです。




「うちの娘、なんか歩き方変な気がするんです」



なんて相談されることも結構あります。歩くときに腕を振らずに歩くのが普通で、腕を振って歩こうとするとぎこちなくなるという状態のヤングダンサーは、大きなお教室なら何人かいるのではないでしょうか。



どこに相談したら良いか分からないし、特別困っていないから気にしていないということかもしれませんが、私から見ると「才能が引き出せていない」状態なのでもったいないと感じます。
もっというと、日常動作が成熟されていないので早急に対策した方が良いとすら思っています。


つまずきやすい、転びやすいというのもコーディネーション能力と関係しています。
リカバリー動作はオフバランスやカウンターバランスが体得していないとうまくできないんです。


心当たりがある人は一度お近くのパーソナルトレーニングや体操教室へご相談されるのが良いと思います。




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エビデンスに注意

エビデンス(根拠)という言葉は徐々に医療従事者以外にも広がってきています。
ただ、エビデンスは取扱い注意の側面がいくつかあります。


医療従事者や研究者達はエビデンスに関する取り扱い方法を学ぶ機会があるのですが、それを学ぶことなくエビデンスという言葉を見聞きする人たちは、エビデンスが原因で不適切な情報を掴まされてしまう可能性が増えることになります。


ここではごく簡単にですが、取扱いに関しての注意ポイントをお伝えすることにします。


【研究者にとって都合の良い結果にすることが可能】
エビデンスにも「信頼度」のグラデーションがあります。一番低いものに関しては「詳しい人が言ってた」レベルのものもあるので、本当に注意が必要です。

もっともらしく「研究によるとこのようなデータが出ている」と伝えることが出来ますが、その研究の方法(研究デザイン)が、あらかじめ意図する結果を狙って出した研究だったりすることも少なくありません。


答えを思い通り変えられる研究と信頼できる研究のどちらも「ある研究によると、、、」という話によって同列に並ぶことがあります。それを知っておくことが大切です。


この研究の信頼性の指標としてエビデンスピラミッドというものがあります。
エビデンスレベルが強いほど上になり、エビデンスレベルが弱いほど下になります。
エビデンスピラミッド

簡単に弱いものから説明しますね。

【専門家の意見や理論】
「私が考案した森脇理論によると、、、」と突然私が言い出した場合、エビデンスレベルの低いものになります。これを誰かが「ある専門家によると、、、」と語ることでもっともらしくなるわけです。


そして多くの「エクササイズ」はこのエリアのエビデンスレベルであると思った方が良いです。
誰かがやっていたエクササイズや、誰かが良いと言っていた方法ばかりです。
これは決して悪いわけではなく、単純に弱い根拠だというだけです。


【事例報告】
この辺りが一番注意が必要かもしれません。
(効果が出そうな知り合いの)ダンサー3人にやってもらったら全員に効果がありました」という報告をまとめた資料を学術集会などで発表すると、「ある学術集会での発表によると、、、」という感じでまるで全ての人に効果があるかのような印象で伝わる場合があります。効果が出そうな知り合いの3人のダンサーを集めてやってみただけで。

ですからどんな方法で研究したのかを調べてから判断するのが良いわけです。良い研究デザインで調べている事例報告もありますし、かなり雑な研究デザインの事例報告も存在します。


【コホート研究】
一定の人数の人たちに長い時間をかけて調査して「どんな変化があったか」などを調べる研究です。
例えば「バレエダンサ-300人を10年間追跡調査して、股関節に痛みが出た人の割合を調べる」といった感じの研究がこれに当たります。


【ランダム化比較試験】
人をランダムに二つ以上のグループに分けて、ある治療や方法に効果があるかを調べる試験です。
例えば100人のバレエダンサーをランダムに分けてAグループには新しいストレッチの方法、Bグループには今までストレッチの方法で行なってもらい3ヶ月後の柔軟性を調べるとかそんな感じの研究です。

ここまでくると「専門家の意見」とか「3人に対してやってみた方法」と比べると説得力があるのが分かると思います。しかし、これでもまだ結論を都合の良いものに意図的に作り上げることが可能だったりします。だからこそ論文をよく読み込む必要がありますし、データを鵜呑みにしないことが大切なのです。


大学で研究をしたことがある人はこういった教育を受けるので簡単には信用しない訓練を受けています。


【メタアナリシス・システマティックレビュー】
すでに発表されている研究を集めて、共通のテーマについてまとめたものです。
例えば、世界中のストレッチに関する研究論文を集めて、全体としてどのような結論を述べているのかを検討するという感じです。


ここまでくるとかなり説得力がありますね。盲信は危険ですが、エビデンスレベルが最も高い論文はメタアナリシス、もしくはシステマティックレビューです。ただし意地悪なことを言うようですが、これでもまとめる論文を自分にとって都合の良いものだけを集めることが可能とも言えます。


それくらい論文というのは「絶対に正しい情報」ではないことを知っておきましょう。
可能な限り自分で一次情報に近いものを調べてどのように研究しているのか理解して、自分で考えて判断するのが良いです。


【まとめ】
専門家、有名人、インフルエンサーが語っている意見の中には本当のことと間違った情報が混ざっています。そしてエビデンスがありそうな情報の中にも同じ研究で対立する結果になっている論文が存在しています。


だからこそズバッと歯切れの良い発言には注意が必要です。
本来は断定した発言なんて気軽にできないはずなんです。



エビデンスには注意を持って接しましょう。



楽なレッスンだけでは上手くならない。厳しいレッスンをすると辞める。

スクリーンショット 2025-06-17 22.31.51
まず初めに。楽しいと厳しいは両立するのを前提に書いています。


ダンサーのレベルが高いバレエスタジオの多くは「先生は厳しい」と答えます。
この場合の「厳しい」は厳格という意味であり「怖い」「無茶させる」「ひどい言葉を言われる」というのとは別です。(それらは厳しいのではなく、教えるのが上手くないのだと思います)



厳しいレッスンしないと上手くならないんです。



当たり前と言えば当たり前の話でもあります。
類稀なる才能の持ち主ならば1回言われただけで、それ以上のことを理解して表現できるでしょうが、
そんな人はごく一握りです。

さらに言えば何でもすぐに出来ちゃうような人は、才能があるのにすぐに辞めてしまったりします。



近年は厳しいレッスンのスタジオは人が集まりにくいようです。
でも良い作品を作るためには厳しい練習が必要です。


保護者の方も「プロを目指すわけじゃないから別にそこまでやらなくても」と思うかもしれませんが、
バレエ以外の習い事でもプロが存在しないカテゴリのスポーツでも本気で取り組んでいる人はいっぱいいます。


バレエ教室的にも「楽しく厳しく」を取り組んでいると思います。
保護者の方も「愛のある厳しいレッスン」をしてくれる先生を信じて、自分の可能性を引き出すチャレンジを応援してあげてほしいと思っています。



「厳しい指導」を履き違えている指導者は淘汰されますし、生徒が何を言われたのかを聞けば分かると思います。
「ちゃんとやって」が口癖の指導者は才能に溢れるダンサーしか育てられません。
(正確には育てているというより、勝手に育っていくダンサーが勝手に育っただけです)



手軽に何でも手に入り、すぐに知ることができる時代だからこそ、厳しさの中でしか得られない経験は
何にも代えがたい価値があると思います。
そしてバレエに限らず、もし今、厳しさの中で何かを真剣に取り組んでいる人がこれを読んでくれているのなら、その厳しさの先には今の時代になかなか味わえないような本物の達成感が待っています。
どうか、自分を信じて進んでください。心から応援しています。


関連記事:
厳しくて楽しいレッスンを毎年見せていただいています。





異色のバレエ「パラード」とは? 

1599px-Costumes_du_ballet_Parade
こんな作品があったのか!と驚いたので調べてまとめてみました。
バレエ「パラード」とはパブロ・ピカソが衣装と舞台を担当し、エリック・サティが音楽を担当し、ジャン・コクトーが台本を考えたバレエ作品です。

3人ともご存知の方もいると思いますが、私の主観で簡単に紹介しますね。


【パブロ・ピカソ】
彼のことはあまり説明しなくても良いですね。天才芸術家です。
絵が有名ですが、それ以外に彫刻、版画、写真、詩なども残しています。


【エリック・サティ】
「ジムノペディ」と検索して音楽を聞いてみてください。ほとんどの人が聞いたことがあるはずです。
彼は音楽が主役じゃなくても良いという考えから「家具の音楽」という曲も作っています。


【ジャン・コクトー】
詩人です。他にも様々な作品を残しているので「芸術のデパート」の異名を持っています。オシャレな雑貨屋さんに売っているポストカードや絵皿の絵が印象的です。
(猫や横顔、エッフェル塔などをシンプルな線で書いたやつです)


3人とも現在に至るまで名を残す著名なアーティストたちですね。そんな彼らが関わって生まれたバレエ作品が『パラード』です。そしてこの作品解説の中で初めて「シュールレアリスム」という言葉が生まれ、その後のアートシーンにおいて広く使われる言葉となったようです。



この作品を依頼したのは「バレエ・リュス」であり、もちろんプロデューサーはディアギレフ氏です。


バレエ・リュスの作品といえば「火の鳥」「春の祭典」「牧神の午後」、人物でいえば「ニジンスキー」が有名ですが、同じような時期にパラードを作っているわけです。とんでもないバレエ団ですね。


バレエ・リュスといえば何かとバレエ界に衝撃を与えているバレエ団なのですが、この「パラード」も初演時に観客が「バレエへの冒涜だ!」と騒ぎ出したというエピソードが残っている前衛的な作品だっだようです。


そりゃそうですよね。上の3人が前衛的な人たちなんだから普通の作品を作るわけがないです。
ちなみに作曲者のサティは批評家と口論になり訴訟騒ぎにもなっています。


何が凄かったのか?
・当時のバレエでは扱わなかった題材「見せもの小屋の呼び込み」
・町の雑踏をイメージした効果音を使用した楽曲
・衣装がダンボールのような素材で作られている
・衣装と舞台セットがキュビズム(特殊な画法)で作られている


【見せもの小屋の呼び込み】
移動サーカスのような一座が客寄せのために芸を見せるが誰も関心を持たずチケットも売れない。
そんな物語をバレエで行なうというのは前代未聞だったようです。それまで純粋な物語や伝統的な美の価値観をテーマにしていたのですから前衛極まりないですね。


【町の雑踏をイメージした効果音を使用した】
楽器として「タイプライター」「汽船のホイッスル」「ピストル音」などを使用し、繰り返しのメロディを多用して無機的な音楽を表現しました。これによってドラマティックな音楽を期待していた人にとっては「コレジャナイ感」が強かったでしょうね。


【衣装がダンボールのような素材】
キュビズムというのは色んな角度から見た姿を一枚の絵に細切れにして書き出すような手法を取るので、それを舞台上で表現するにはダンボールのような硬い素材が良かったのでしょうね。まさにピカソの絵の中から飛び出してきたかのような衣装を着た人物が登場します。


【舞台背景もキュビズム】
パラード初演時に初めてキュビズムの絵(舞台背景)を見た人も多かったと思います。歪んだり斜めだったりする歪な形の背景を初めて見た人はどう思ったのでしょうか。我々が初めてキュビズムの絵に出会った時と同じように「変な形」「子供が描いたみたい」という印象があったのではないでしょうか。


この当時、バレエという高尚な舞台芸術を使って大衆的であり現代的な作品を作ったというところに批判と称賛の両方が集まった作品だったようですね。
この舞台はその後のあらゆる芸術に対して影響を与えたようです。色々調べるほどに面白い情報がどんどん見つかっていくので、続編も気が向いたら書いていこうと思っています。


ネット調べると当時の写真や再演の映像などを見つけることができます。
20分ほどの作品ですので、興味がある方は探してご覧ください。



関連記事:









ストレッチの最新情報2025

スクリーンショット 2025-06-16 19.07.39
世界中のストレッチ研究者が集まり、現在わかっていることとわかっていないことをまとめた論文が発表されました。
ストレッチをする上で、過去の定説を書き換えて新しい情報にアップデートする良い機会だと思います。


情報を正しく理解するには元の論文を読むのが良いですが、私を含めて英語が苦手な人にはいくつかの方法があります。
1 ブラウザを使って翻訳
2 DeepLやChatGPTなどを使って翻訳
3 私がまとめた情報を読む
4 誰かが語っている断片的な情報を聞く

3や4が手軽ですが、一次情報ではないですから主観が混じる上に、間違った解釈になっている可能性があります。そういうことも理解した上でお読みください。
ちなみに私はChatGPTに論文のPDFを読み込ませてまとめてもらったものをまとめています。


今回は選出された20人の専門的な研究者が「デルファイ法」という方法を使って、どれくらい合意が取れるのかを割合(%)で算出しました。

それではダンサーに関係しそうな部分をまとめて書いていきます。
灰色斜め文字で書いているのは私の意見です。合わせて参考にしてください。


【可動域(急性)】 合意度95%
・一時的に可動域を広げる方法として5〜30秒を2セット以上やることを推奨する。
・その方法と特に問わず、フォームローラーや有酸素運動でも同じような効果が出る。


【可動域(慢性)】 合意度95%
・継続的に可動域を広げたいならば静的、もしくはPNFストレッチを1日に2〜3セット、30〜120秒を目安に行なう。
上限は2分3セットを毎日 ←これが現代においての研究者たちが合意した上限。これ以上長くても効果が出るのかは研究の中では分かっていない。(分かっていないというのは効果がないということではなく、論文として出せるデータがないということ)


【筋・腱の硬さ(急性)】 合意度90%
・4分以上の静的ストレッチが有効。短時間のストレッチでは効果不十分。


【筋・腱の硬さ(慢性)】 合意度90%
・週5以上、各部位に4分以上の静的ストレッチで効果あり。
  ↑ この4分は調べた限りでは1セットとして4分行うのが望ましそう。強さはちょっとNRS4〜6程度。


【怪我予防】 合意度85%
・全体的な予防効果なし。筋損傷のリスク低減には可能性あり。ただし、骨や関節への負担も報告されている。
 ↑怪我予防としてのストレッチには(全体的な予防としては)効果がない。信じがたい人は多いだろうが、効果がないと考えた方が良い。だからといって「何もしない」のではなく「代替のエクササイズを用意」するのが望ましい。また、勘違いしてほしくないのは、効果がないということは「やってはいけない」というわけではない。他にも何かをやることが大切なのであり、極端な解釈に走らないように気をつける必要がある。


【運動後の回復(遅発性筋肉痛含む)】 合意度100%
・回復促進効果なし。 心理的な効果はあるかもしれないが、科学的根拠に乏しい。
 ↑ ストレッチは疲労回復しない。筋肉痛も軽減しない。ということに研究者全員が同意している。
 私自身は数日経った後に少し残った筋肉痛に関してのストレッチは痛みを取る効果があると感じているが、それも心理的な効果なのかもしれない。

追記:中村雅俊先生から解説いただきました。


トレーニング後に「筋肉痛になるからストレッチしておいてねー」というのは効果がないが、既に筋肉痛になっている状態では痛みが軽減するということですね。そして痛みが軽減したこと=治ったというわけではないということまでをセットで覚えておいた方が良いですね。(さらに詳しくはコメントのツリーをご覧ください)


【姿勢改善】 合意度100%
・単独のストレッチでは効果なし。筋トレとの併用でのみ効果あり。
 ↑ 姿勢を変えたいなら筋トレ&ストレッチです


この辺りがダンサーに関係の深いエリアだと思います。
他にも合意されているものがあり、それらをまとめたものが既にネットで公開されていますので貼り付けておきます。



やみくもにストレッチする時代は終わりを迎えつつあります。


正しく知り、適切に行ないましょう。
柔らかくなりたければ毎日長い時間、痛いなと思いながら伸ばすと必ず柔らかくなります。
(体を痛めた場合は中止し、専門家に相談しましょう)



関連記事:
わかりやすくまとめられた文章は正確性を失っています。



ストレッチのやり方に関してはここにまとめてあります。




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札幌舞踊会 ジュニアバレエコンサート・支部カルチャー発表会 2025 レポート

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ご縁があり札幌舞踊会さんのコンサート・発表会を観てきました。

大通公園はバラが咲き大変美しい季節です。
(奥に見えるのが今回の会場、札幌市教育文化会館)
IMG_6850_jpg
今回はバレエコンサートと支部カルチャー発表会の2日とも観るとができました。
(バレエコンサートは仕事の合間に行ったので前半のみ観劇)


子供だけではなく大人バレエダンサーが非常に多いバレエスタジオであり、2日目は大人バレエの作品が数多く並ぶ北海道では唯一(全国的にも珍しい?)の発表会です。


いつながら私の主観によるレポートを書きます。



【2日間を通して感じたこと】

2日ともに共通しているのは舞台映えする踊り方ができるダンサーが多い印象があります。
札幌舞踊会さんの特徴と言えるのではないでしょうか。


踊りが上手だというだけではなく、例えばあまり膝が伸びていなかったりつま先が曲がっていたりするダンサーでも華やかに踊れるんです。だからこそ上手な人はより華やかに踊ります。
演出において、ダンサーが魅力的に見えるようにするノウハウを持っているということなのだと思います。
(それは、日々のレッスンの中で培われているものでもあるのでしょうね)


講師が10名近くいるスタジオなのに全ての作品でその雰囲気を感じるのはスタジオの方向性がはっきりしているからなのだと感じました。
観客がどんな部分に心動かされるのかをよく知っている人たちだからこそ、その演出によって私たち観客はその意図を受け取ることができます。


一言でいうならば「かっこいい」んです。



続いて、作品のレポートです。(長くなるのでなるべく短くまとめました)
特に2日目は個人的に印象的だった作品のみレポートです。

【ジュニアバレエコンサート(6/14)】

1.ピクニック
この年代でそれぞれが一人一人別々の役柄を演じながら物語を紡いでいたのは驚きました。
特に若いダンサー達ですが、一律の振り付けが少なくて個性が出ており輝いていました。


2.パドドゥ
(ゼンツァーノの花祭り、海賊、眠り3幕)
3組とも冒頭に書いた通りの華やかな踊りができる人達でした。演じる力もあり音も聞いている。
大変に見応えのあるパドドゥでした。舞台映えする踊りって何がどうなるとできるのでしょうね。


3.タランテラ
この作品を観るのは3度目ですが、私が観た中では今回が一番躍動感があったのではないでしょうか。
メインの2人はずっと踊っていましたが一切疲れを見せずに踊りきり、周りのダンサーも楽しげでした。


(冒頭にも書きましたが仕事の合間に観にきたので残念ながら初日はここまで)



【支部カルチャー発表会(6/15)】
※(大人)と書いている作品は大人バレエ作品

1.スカラムーシュ 〜かわいい道化師たち〜
振り付けが可愛らしくて素敵でした。小さなダンサーたちがダンサーとして舞台で踊っていました。
これからもっとバレエを大好きになって踊り続けてほしいですね。


2.Love you シンフォニー (大人)
アームスの使い方が美しく、エレガントに踊っていました。いつまでも美しく踊れると伝わる作品。


4.花祭り
ヤングダンサーたちが躍動感ある踊りを見せてくれました。魅せ方を知っているなぁと思いました。


10. エルフ (大人)
コンテンポラリー的な作品。客席のあちこちで(おそらくどこかでダンスを習っている大人の方)「私もこういう作品踊りたい」と聞こえてきました。大人が踊ってみたいと思えるような「かっこいい」作品。


11. Lacrimosa 魂よ、汝の哀しみに抗うなかれ (大人)
レクイエムでストーリー性の強い作品。メインのダンサーが体がきくのでダイナミックな物語が描けるのだが、周囲のダンサーそれぞれの存在によって作品の厚みが生まれている。


12. Ondine (大人)
客席ではうっとりとしたため息が漏れていた作品。



【大人バレエダンサーへの感想】
私の知る限りではありますが、北海道で文化庁芸術祭舞踊部門大賞を受賞した唯一のバレエスタジオである札幌舞踊会において、その出演者や振付家の先生方の作品を踊れる環境はかけがえのないものだと思います。

皆さんのチャレンジを拝見して「大人バレエ」の可能性の大きさを改めて感じました。
これからも体の動く限りバレエを楽しんでいただきたいなと願っています。


不調や上手くいかない課題などがあればぜひお気軽にパーソナルトレーニングにお越しください。
お疲れ様でした!




関連記事:
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動作分析を得意としています。
何が原因でできなくて、どうすればそれを解決できるかを見つけ出すのが私の専門です。それに対して必要なトレーニングメニューの提供を行ないます。現在は主にダンサーや審美系スポーツの選手へのサポートが多いです。ダンサーや審美系スポーツ選手の痛みの多くは身体の使い方を変えることで改善したり消失したりする場合がありますのでお困りの方はご相談ください。

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